法律を守れば99%の会社は倒産する=99%の会社はブラック

タイムカードを押してから残業をする社畜たち

管理職という立場で、現場には一切出ないことを条件に介護職に転職した友人が、いざ就業したら、人が足りないからという理由で、週5日まるまる現場での仕事をやらされているそうです。しかも、そのうちの2日は夜勤(16時間拘束)で、話が違いすぎる!と、不満を漏らしています。

まあ、確かにちょっと酷すぎるような気はしますが……ただでさえ人手が足りない介護職の現場では、これくらいのことは当然のような気もします。

ぼくが前に勤めていたコールセンターでは、18:00になると、社員の人たちが全員タイムカードを押して、その後20:00過ぎくらいまでみんなサービス残業をしていました。いわば明確な違法行為です……(笑)

しかし、これがまた難しいところで、経営者側がサービス残業を社員に強制していたわけではないのです。ただ、そうでもしないと、とてもやり切れないほどの仕事量を課していたのは事実で、要は、「能力がないから定時までに仕事が終わらないんだろ?」というのが、経営者側の言い分でした。

 

自分が辞めるつもりで訴えたら、残された社員はどうなる?

といっても、ぼくのようなアルバイトの立場の人間が、それを強制されることはありませんでした。アルバイトは、いつ裏切る(訴える)かわからない、いってしまえば「外部の人間」だからです。

しかし、それを強制されたとしても、ぼくは訴えたりはしません。確かに、生活のすべてを会社に依存していない、ある意味怖いもの知らずなアルバイトの立場でこそ、経営者側に改善を促しやすい面もあるでしょうが、逆にそうすることによって、会社が潰れないまでも、社員の人たちの給与が減るとか、大幅な人員削減をするとかの調整をしなければならなくなるかもしれないからです。

そんなことをして社員の人たちの生活を困らせるよりだったら、どうせバイトなんだから、適当に理由をつけて、さっさと辞めてしまえばいいだろう――というのがぼくのスタンスです。まあ、自分に降りかかる火の粉だけ払えばいいや、みたいな感じでもありますが(笑)

 

99%の会社がブラックなのは当たり前

ちなみにこの会社は、社名をいえば、わりと多くの人が知っているだろう大手金融会社です。そのずっと前にいた、誰もが一度はCMで見たことがあるだろう、もっと大手の金融会社でも、内容は違いますが、労働基準法に抵触する行為を堂々と行っていました。

ということで、日本企業の99%は、ブラック企業だとぼくは思っています。だから仮に、現行の労働基準法をすべての企業に完全にキッチリ遵守させてしまえば、日本企業の99%は倒産してしまうだろうとぼくは思います。

定時にタイムカードを押してから、残業をする――その会社に新卒で入社した若者たちは、もはや明確にブラックなその行為に失望して、今ごろ転職を考えているかもしれません。しかし、どこへ転職しようと、多かれ少なかれ、そういうことは必ずあるはずです。そうしないと、どこの会社もやっていけないからです。

 

ブラックの程度を見極める

といっても、ブラックの程度にもよります。実際にぼくが聞いた中で、それはさすがにマズいだろう……と思ったのは、朝8時~17時までの週6勤務で、そのかわり残業はなし、そのかわり時々(月に2回位)週7勤務になる、しかも休日出勤したその分は、休日手当どころか、日割りの給与としても支給されない「強制ボランティア」というものです。その会社にある友人が10年間勤めていたのですが、さすがに去年辞めてしまいました……(苦笑)

結局、ブラックはブラックでも、会社の規模や方針、あるいはその業種によって、ブラックの濃さは大きく違ってきます。法律に合わせるのではなく、自分ならどこまで許容できるのか?と、あくまで自分を主体に考えていくべきだろうと個人的には思います。

 

資本主義の下で、社会主義的に労働者を保護するのは無理

労働者に対して、「権利を主張する前に義務を果たせ」という言葉があります。ぼくは労働者の側なので、この言葉をあまり快く思うことはできませんが、しかし、利益をあげないと、そもそも会社が存続できないのは事実です。かといって、労働者の権利も最低限は保障しなければなりません。

しかし、以前にも少し触れましたが、資本主義の原則で動いている会社が、社会主義の原則で労働者を守るなんて、そもそもできるわけがないのです。ということで、やっぱり国がベーシックインカムという社会主義的な制度で、労働者を保護するしかないだろうと――ぼく的には、どうしてもその結論に行き着いてしまうのです。

 

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