家は絶対建てないほうが良い!と、個人的に強く確信する理由

そもそも新築住宅をこれ以上建てることは正常なのか?

そのへんを散歩していると、新築の住宅をたくさん見かけます。一見すると、綺麗でお洒落だし、羨ましい気持ちにならないこともありませんが……空き家問題が深刻化している昨今で、わざわざウン千万のローンを組んでまで、新築住宅を建てる意味があるのか?と、普通に疑問に思ってしまいます。

「家を建てる」という行為が、社会的ステータスとして世間に広く認知されるのは、これからの時代も尚そうなのでしょうか?

日本では、お金と土地さえあれば無制限に家を建てても良いとされていますが、海外ではそれを規制する法律があるそうです。景観をはじめさまざまな問題を想像すると、それを規制する法律はむしろあって然るべきような気もします。

そもそもぼく自身、町家に代表される昔ながらの木造住宅のほうが好みだということも確かにありますが、何より昔の家のほうが、頑丈(丈夫)そうに見えます。たとえば、太宰治の斜陽館は、ほぼ完全に木造建築だと思いますが、100年以上経った今でもビクともしない感じなのは、ヒバやヒノキなどの「純粋な生木」を使って建てられているからでしょう。

 

今時の家は30年で朽ちるようにわざとつくられている?

昔の家に使われていたヒバやヒノキなどの生木は、一般に「古建材」と呼ばれています。一方、今時の家のほとんどは、生木(古建材)ではなく、「新建材」という読んで字のごとく新しい建築材料が使われています。

新建材といってもピンキリなので、そのすべてに深刻な問題があるとは当然いえませんが、しかし多くはコストを抑えるためだけの安易な加工を施しているのが実情だろうと思います。

たとえば、ある新建材の加工方法では、二本の木を接着剤のようなものでくっ付けて、それを一本の木にしたりしているそうですが、そんなことをすれば、シックハウスの原因になるのは当然だし、そもそも「木」の寿命が極端に短くなってしまうというのは、素人にも容易に想像できることです。

今時に建てられる家の多くが30年くらいで朽ちていく……なんて一部で言われているのは、おそらくそういう安易な加工ややり方が横行しているからだろうと思います。そのくせ「35年ローン」なんて選択肢があるのは、どう考えてもおかしいと言わざるを得ません。

ちなみに、住宅にかかる固定資産税というのは、30年周期で大幅に減額されます。だから30年くらいで朽ちていくようにつくれ、とか……要は、固定資産税を常に満額で回収するために、国が建設業界に圧力をかけているかもしれない――というふうにもつい考えてしまいます。

もしくは建設業界自身が、長年に渡っての雇用を確保するために、わざと30年くらいで朽ちる家をつくっている――というふうにも考えられますが、ともあれ家も電化製品などと同じく、消費者に使い捨てを促す(強制する)時代になってしまったということでしょう。

 

むかしの日本が景気が良かったのは戦争のおかげ?

ところで、じゃあ昔の家を建てるときは、なぜそんなこと(30年くらいで朽ちる家を建てること)をしなくても済んだのか?と考えていくと、昔の日本はしょっちゅう戦争をしていたからかもしれません。

戦争によって破壊された街(あるいは破壊した街)を復興再生するには、当然人手が必要です。つまり戦争のおかげで、建設業界とその裾野に広がる関連企業の雇用は守られていた――というふうにも考えられます。

そして敗戦後、戦争をしなくなったと同時に、ただ増える一方だけになってしまった建物の数を、今度は如何にして減らすか?(壊すか?)という、不条理な戦略へ舵を切らざるを得なくなった結果、もともとは意図していなかった30年住宅という一連の流れを、いわば半自動的につくることになったのかもしれません。言い方をかえれば、先の大戦による影響(特需)が、いよいよ底を尽きてきた――というふうにも言えるかもしれません。

そもそも歴史的にみて、戦争の直後というのは、復興のためにやることがたくさんある(仕事が溢れている)ので、景気が上向くのは当然で、さらに戦後まもなく、日本は朝鮮戦争特需の恩恵にも授かることができました。いわばその流れの延長で、終身雇用が確立し、さらにバブル景気も重なり、つまり当時は、家を建てることをはじめ、就職や結婚のハードルが、今より格段に低かったのは当然だろうとも思います。

 

「定住」&「所有」というリスクを考える

そもそもこれからの時代は、明確に在宅ワークを目指すぼくのような人間に限らず、誰もが多少ともネットで稼ぐスキルを身につけるべきだろうとぼくが思うのは、仕事場や住む場所にしても、これまで通り固定化してしまうことのリスクが大きすぎるからです。

言うまでもなく、どんな大企業に勤めていても、いつどうなるかわかりません。今携わっている仕事が十年後になくなってしまう(AIに奪われたり)不安もあります。地震や水害などによる自然災害、あるいは原発による人災で、その都市が壊滅してしまう危険性にしても、一昔前より格段に高まっている気がします。

だからぼくは「定住」という概念をほぼ捨てました。実家の持ち家についても、一応長男であるぼくがもらうことになっていますが、これだけ人口が減少し、空き家が溢れている今の日本で、特別都心でもない場所に家をもつことは、むしろリスクにさえ感じます。逆に、選ばなければ、持ち家を維持する(固定資産税諸々)程度かそれ以下の賃料で、どこにでも住める時代がもうすぐそこまできている気がします。

そんなわけでぼくは将来、妻と二人で遊牧民的な生活をしたいと思っています。そのためにブログで稼げるようになることも確かに重要ですが、そもそもお金を使わなくて済むことをもっと増やしたいと思っていて、だから一日一食や禁煙をはじめ、シャンプー&石鹸&洗剤もできるだけ使わないとか……そんなことからまずは少しずつ実践しているという感じでもあります。

ともあれ、「できるだけモノを所有しない」ことは、これからの将来におけるリスクを減らす最も手っ取り早い手段であるとぼくは思っていて、言うまでもなくその最たるものである「住宅」は、むしろ多くの人ができるだけ早く手放してしまったほうが良いかもしれないとさえ思います。

 

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