年収4,000円男でも、超つくすタイプなら結婚できる?

今さらカミングアウトすることでもありませんが、ぼくは主夫(しゅふ)です。はい、炊事洗濯掃除、一通りぜんぶぼくがやっています。

といっても、子供がいないので、体力的にはぜんぜん楽チンなのですが、仕事から帰ってきた妻が、ブラジャーだの何だのをポンポン脱ぎ捨てて歩くのを、追いかけるように拾い集めて洗濯カゴヘ投入し、みそ汁を温め、サラダにドレッシングをかけたりとか…

そんなことをしている間にも、やれ「酒がでてない」「スルメはどこだ!?」だの騒ぎ立てる妻に、「いや~めんごめんご(ごめんの反対語)」とか、ヘラヘラ笑いながらお酌をしたりしていると、「自分はいったい何をしているのか?」「男の威厳って何だろう?」みたいなことを、ふと考えてしまうことがあります。

 

むかし見たサザエさんで、会社帰りにネギを買ってくるよう言われた波平さんが、「大の男にそんなものを買わせるのは何事だ!」とか、買い物袋からはみ出るネギの生活臭が如何にも男の威厳を損ねる、みたいなことを言っていましたが、確かにぼくもそう思います。

だいたい、ネギの緑と白のあの感じは、それこそサザエさんの時代(七十年代)にありそうな電化製品のデザインを連想させるというか…ぶっちゃけ、大根も人参もジャガイモにしたって、生活臭丸出しの見た目というか、しかも名前もぜんぶダサい。

まあでも、ネギと違って、人参やジャガイモは買い物袋からはみ出てしまうことはない(大根はギリギリだけど)からまだマシですが…ちなみに、同じ買い物袋からはみ出るゴボウがネギよりマシな気がするのは、色合いというより、一見してゴボウと悟られにくいからかもしれません。

 

まあでも、ネギや他のなにより、ぼくが一番厄介に思う買い物は、実はトイレットペーパーです。

――ぼくはこれでケツをふきます。

誰にそう公言しているわけではもちろんありません。が、ケツをふく以外に使い道がないトイレットペーパーを、そういうわけで買い、運ぶ。

その間、ぼくは妙に落ちつかないというか…ケツを晒して歩いているわけではもちろんないのですが、なんとも無防備な気持ちになってしまうのです。いわば、男の威厳を飛び越えて、人間の尊厳を意識してしまう感じです。

だからぼくは、一見してそれがトイレットペーパーとは悟られないように、手持ち用の穴に指でぶら下げる通常の持ち方はせず、脇の下に豪快に挟んで、「ホームセンターで買ったよくわからないもの」的な感じにもったり、あるいは「ダブル」とか「ロール」の文字が見えないように、自転車の前かごに積んだ上から、さらに上着をかぶせたり……

 

ええ、たぶんそんなことをしたせいで、今ちょっと風邪気味なんだと思います。きのうの外は超寒かったので…

だからさっき葛根湯を飲もうと薬箱をアレコレ漁っていたら、

「なにしてるの?」と妻に聞かれて、「ちょっと風邪っぽいんだよね…」と返したら、

「ロクにバイトもしてないくせに、子供なしの主夫のくせに、風邪をひくとは何ごとか!?」的な顔つきで、思いきりシカトされて…

というのは、ちょっと盛り過ぎましたが…(苦笑)

まあでも、そう扱われたとしても、文句なんていえません。なんせ、年収4,000円の男と結婚してくれたわけですから。

あ、でも、決してぼくはイケメンというわけではありません。そういうことじゃないんです。如何に男としてのプライドを捨てられるか、でもありません。世話好きであること。そう、コレです!要は、超つくすタイプの男だから結婚できたのだと、自分ではそんなふうに思っています。

 

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