男が結婚を躊躇するのは、べつに子供がほしくないから?

歳を重ねると冷たい現実に終始してしまう

人間40歳にもなれば、それなりの社会的地位とか、肩書みたいなものが固まってこなければならないようで……というのも、最近になってそのことを少しずつ実感しはじめているというか……

いや、こんなぼくでも二十歳のときは、日雇いで働いていたバイト先に二十五歳のバンドマンがいるのを見て、「二十五歳にもなってなぜこんな感じなんだろう……?」とか思っていた超初々しい時代がもちろんあったわけで……

しかしながら、どこでどう道を踏み外してしまったのか、「まだ40歳まで3ヵ月もあるんだから余裕じゃん」的な今の自分を、つまりは頭の中でどう整理していいのかまったくわからないのですが……

それはそうと、いい加減この歳頃になると、世の中のことが少しはわかってくるらしく、反面、世の中のいろいろなことに慎重になりすぎて、たとえば「結婚」というのが、非常に難しくなってしまうのです。

実際、結婚を足踏みしている同い年のKと、結婚について話す内容といえば……

女は働く気があるのか?女は子供を何人ほしがっているのか?女に借金はないのか?女の親は何歳でどこに住んでいるのか?なにか持病をもっているのか?何年後くらいに介護が必要になりそうなのか?住宅ローンはちゃんと完済済みなのか?その住宅はお前がもらえるのか?その住宅の資産価値はどのくらいなのか?兄妹はみんな普通の人間なのか?誰かさんみたく芸術家を自称して、家族や方々に多大な迷惑と恥を晒している厄介な親戚とかはいないのか?

――とか、実に冷たい現実にばかり終始してしまって、そういうことのうち2つか3つ以上問題があると、やっぱり結婚しないほうがいいかもな……なんて結論に行き着いてしまうのです。

 

現実に無知なうちに結婚すべし

はい、40歳の結婚には夢がありません。そんなわけで、昨今はやたら晩婚化が進んでいるようですが、結婚というのは、ギリギリ夢をもてる30代前半のうちまでにはしておくべきだろうと、個人的には思います。

もちろん理想は20代です。20代には、冷たい現実が見えないからです。現実に対して無知だからです。現実に対して無知なうちに結婚してしまったほうがいいということです。ええ、40歳のおじさんはこんな乱暴な言い方しかできないのです……。

ちなみに、現実への教養というのは、知識で得られるものではありません。じゃあどうやって得るかというと、「体験」です。この社会に冷たい現実があることを頭ではわかっても、体の中にそれを落とし込むには、それに近い体験なり経験がどうしても必要です。

いや、自分自身がそれを体験しなくても、たとえば夫婦や家族間でのトラブルとか……そういう体験をした身近な友人が周りにいればいるほど、そういうことが自分事としてちゃんと認識できるようになるのです。

一緒にミニ四駆で遊んだKが、両親の医療費のために消費者金融から借金をしたとか……あそこの海で溺れてわんわん泣いたHが、子供の教育方針をめぐって奥さんと離婚したとか……自分に近い人(同い年)たちのそういうリアルな情報こそが、社会の現実を本当の意味でその人に現実足らしめるのです。

要は、そんな現実を知ってしまう前に、さっさと結婚したほうがいいということです。そうでないと、もちろん人にもよりますが、結婚が心理的に怖くなってしまうこともあると思います。

 

男は子づくりを「義務」としか思っていない?

と、ここでようやくタイトルの本題にはいりますが、一人の時間がなくなるとか、お金がないからとか、その他の現実的な事情はさておき、男が結婚を躊躇する一番の理由は、別に子供がほしくないからだとぼくは思います。

たとえばぼくは、周りの男友達の中でもかなり子供好きなほうで、友達の子供と遊ぶことがぜんぜん苦にならないし、保育園のお迎えにまで行っていたことがあるくらいですが、自分自身の子供がほしいとは、どういうわけか?まったく思いません。

とくに子供好きというわけでもないKに至っては、子供をつくるのはむしろ煩わしいそうです。すでに結婚して子供がいる他の友人たちにしても、もともと子供がほしかったわけではないようです。

とはいえ、子供ができてしまってからは皆それぞれの子供を溺愛していますが、それ以前に子供がほしいとか口にしていた男友達を、少なくともぼくは一人も知りません。そう、男はべつに子供がほしくないのです。

そもそも子供がほしければ、多少金がなかろうと、一人の時間がなくなろうと、子供をつくるために早々と結婚するはずで、要は、「親や彼女に急かされて」とか「周りも子供をつくっているから」とか、あるいは「命を繋ぐ」「子孫を残す」とか、そういう義務感みたいなものは多少あっても、基本的に男というのは、生理的に子供をほしいとは思えない生き物であり、だから一定以上の割合で、結婚を躊躇する男がいるんじゃないか?というふうにぼくは思います。

 

人間の生殖行為に快楽がある理由

で、ここから先はもっと勝手な推測になってしまうのですが……だからこそ人間の生殖行為には快楽が備わっているのかもしれない――と、ぼくは思います。

つまり、一個の生命体として、通常なら男にもあるべきはずの「命を繋ぐ」「子孫を残す」とか、いわばそういう正常な本能を凌ぐほど脳が発達することをあらかじめ見越したカミサマが、それだと絶滅してしまうからと、人間の行為にだけ快楽を授けた……。もしくは一定以上脳が発達すると、行為に快楽が伴うように、すべての生き物がはじめからそう設定されているとか……。

仮にそうだとしたら、その意味でも、とくに女性は性的に魅力のある若いうちに結婚したほうがやっぱりいいわけで、昨今の晩婚化というのは、それぞれの事情や時代の流れ的にしょうがない面はあるとしても、なんとなく自然の摂理に反しているような気がしてしまうのです。

 

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